ウィッグの歴史
おしゃれ用や薄毛対策用、医療向けだけでなく、結婚式や歌舞伎舞台に使われるものなど、現代の日本ではさまざまな場面でウィッグが使用されています。
ここでは、西洋や日本におけるウィッグの歴史や、進化についてご紹介します。
古代から中世までは王や上流階級がウィッグを使用
暑い砂漠地帯で生活していた古代エジプトの人たちは、男性はもちろん女性も髪を短く刈り込んでいた人が多かったそうです。
しかし、王は人前に出る際には、ウィッグを着用して、その上に被り物を。
上流階級の人々は、貴金属や宝石が飾りつけられた被り物のような人毛のウィッグを着用していたと言われています。
上流階級の中では、異民族の毛を使用したものを着用することが特権階級のステータスであったことから、威厳を示すために使用されていたのではと推測されています。
その後、中世のヨーロッパでウィッグがブームになります。
諸説ありますが、その火付け役はフランスの王であるルイ13世だと言われています。
ルイ13世は、若くして即位したことによるストレスから薄毛になり、それを隠すために着用していたと言われています。
それを見た貴族たちが真似して着用するようになり、社交界ではウィッグをつけることがマナーになったそうです。
当時の著名な作曲家たちがつけているのも、そのブームの影響ではないかと言われています。
日本では髪型を変えるアイテムとして発展
日本では、醍醐天皇の時代からウィッグが着用され始めたと言われています。
当時は「かつら」ではなく「かづら」と呼んで、アクセサリーとして着用されていました。
その後、能楽で男性が女性を演じるために使用するなど、髪型を変えるアイテムとして発展してきたと言われています。
また、日本独特の「花嫁ウィッグ」というものもあります。
これは女性の髪型の自由度が高くなり、島田髷(しまだまげ)が結えないショートカットの女性が増えてきた昭和初期ごろに広まったと言われています。
進化する日本のウィッグ
さまざまな先進技術を持つ日本ですが、ウィッグ 自然関しても先進国だと言えます。
近年では、地肌の境目が分からないような人工地肌を使用したものが大きな反響を呼んでいます。
肌ざわりは皮膚とほとんど変わらず、通気性も良いことが特徴です。
中には、ウィッグをつけたままシャンプーできるものまであるそうです。
そういったものであれば、着用していることを意識せずに日常を送れそうですね。
おしゃれ用としても使える
高度な技術で作られた、自然で使いやすいウィッグが登場した現在では、薄毛をカバーするだけでなく、白髪を隠したり、おしゃれとして着用する方が増えています。
白髪を染めることは、自分に合う白髪染めを探したり、定期的に染め直したりと手間がかかります。
ウィッグであれば自分に合ったものを購入して、着用するだけでOKです。
また、長い髪を切りたくないけれどショートカットにしたい、洋服に合わせてヘアスタイルをチェンジしたい場合などに、手軽に変身することができます。
ウィッグには長い歴史があります。
昔は、すぐにバレてしまうもの、不自然なものというイメージがありました。
しかし、近年目覚ましい進歩を遂げているウィッグは、自然な見た目と手軽さを兼ね備えた髪の悩みを解決に導くアイテムであると言えるでしょう。
マリブウィッグでは、ショートヘアからロングへアなどさまざまなスタイルのウィッグを販売しています。
カラーも豊富ですので、気に入るものがきっと見つかります。
自毛では難しい髪のおしゃれを楽しんでみませんか。